アランフェスの文化的景観(読み)アランフェスのぶんかてきけいかん

世界遺産詳解 の解説

アランフェスのぶんかてきけいかん【アランフェスの文化的景観】

2001年に登録された世界遺産(文化遺産)。アランフェスは、スペイン中央部、首都マドリードから南に約40kmほどのところにあるマドリード自治州南部の都市である。スペイン王室の離宮庭園がある町として知られている。この離宮と庭園、町並みを含む一帯が世界遺産に登録されている。離宮は1561年、当時のサンティアゴ騎士団長が所有していた宮殿跡地に、フェリペ2世によって建設が命じられ、南塔と礼拝堂の建設が始まったが、宮殿はその後長い間着工せず、離宮の建設が始まったのは17世紀半ばになってからのことである。そして、その完成はカルロス3世治世の18世紀後半であった。離宮正面に「王宮公園」、宮殿北側に「島の庭園」、東に「王子の庭園」が配置されている。◇英名はAranjuez Cultural Landscape

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android