アランフエス(読み)あらんふえす(英語表記)Aranjuez

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アランフエス」の意味・わかりやすい解説

アランフエス
あらんふえす
Aranjuez

スペイン中央部、マドリード県の町。人口4万0797(2001)。首都マドリードの南47キロメートル、タホ川左岸に位置する。タホ川の低位段丘面上はよく灌漑(かんがい)され、イチゴアスパラガスが特産品。花壇噴水のあるフランス式庭園をもつかつての王宮(18世紀)があり、この地方における有数の観光地となっている。王宮は現在、博物館。なお、王宮や歴史的建造物と町並みは、2001年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により、「アランフェスの文化的景観」として世界遺産(文化遺産)に登録された。

田辺 裕・滝沢由美子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アランフエス」の意味・わかりやすい解説

アランフエス
Aranjuez

スペイン中部のマドリード自治州,マドリード県の町。タホ川とハラマ川の合流点に近く,マドリードから南に向かう幹線上にあり,テンサイ,アスパラガス,イチゴの集散地として知られる。化学金属,食品などの工業が行なわれる。 1808年反ナポレオンの抵抗組織の中枢フンタ (中央議会) が置かれた。タホ川河畔に 16~18世紀の王宮があり,観光地としても有名。 2001年世界遺産の文化遺産に登録。人口3万 6162 (1991推計) 。

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