アル・カーイダ(読み)アルカーイダ

百科事典マイペディア 「アル・カーイダ」の意味・わかりやすい解説

アル・カーイダ

〈基地〉を意味するアラビア語al-Qaedaを名乗る反米テロのネットワーク。2001年アメリカの〈9.11事件〉をウサマ・ビン・ラディン(サウジアラビア出身)率いるこの組織の犯行とアメリカ政府が断定して注目されたが,もとはアフガニスタン戦争の過程で,アフガン人のジハード聖戦)を支持して集結した,多くはアラブ系の義勇兵が1990年代に結成。1998年のケニアタンザニアのアメリカ大使館爆破事件など多くのテロにかかわり,その支持者は欧米や東南アジアのイスラム教徒にも広がる。2004年には日本にもそのメンバーと見られる者が来日・潜伏していたことが判明した。2011年5月2日,パキスタン北部の潜伏先でアメリカ軍特殊部隊の急襲を受け,ウサマ・ビン・ラディンが殺害された。同年6月に,ザワヒリがアル・カーイダの後継者に就任したとされる。組織の連動実体は不明だが,〈アラビア半島のアル・カーイダ〉など各地のイスラム過激派のなかにアル・カーイダを名乗る組織が存在している。
→関連項目アサドアメリカ合衆国アルジェリアイスラム武装勢力グアンタナモザワヒリタリバーンバグダディ東トルキスタンイスラム運動ボコ・ハラムマドリードマリ(国)ロンドン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

関連語 マリ

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む