アルティメット(読み)あるてぃめっと(その他表記)ultimate

翻訳|ultimate

デジタル大辞泉 「アルティメット」の意味・読み・例文・類語

アルティメット(ultimate)

究極最高点。到達点。
フリスビーを使った競技一種。各チーム7人ずつで、縦100メートル、横37メートルのコートパスをしながら前進し、エンドゾーン選手にパスが通れば得点になる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルティメット」の意味・わかりやすい解説

アルティメット
あるてぃめっと
ultimate

フライングディスクflying diskを使い、攻守に分かれて得点を競う団体競技の一つ。フライングディスクとは商標名「フリスビー」の名称で一般に広まった、プラスチック製の円盤である。アルティメットは「究極」を意味する英語で、競技名に付けられた理由は、フライングディスク独特の飛行特性を習得したうえで、自在にパスをやりとりする高度な技術が必要になるだけでなく、スピードと持久力が要求される激しい競技であることによる。1960年代後半にアメリカで誕生したもので、2001年には国際ワールドゲームズ協会主催で4年に一度開かれる国際スポーツ競技会であるワールドゲームズの正式種目になっている。日本では、2008年(平成20)中学校学習指導要領の改訂により、保健体育のゴール型競技事例として取り上げられている。

 コートは、100メートル×37メートルの長方形で、コートの両端から18メートル幅のエリアがエンドゾーンになっている。競技は1チーム7人編成の2チームが攻守に分かれ、1枚のフライングディスクを使用して行われる。攻撃側はフライングディスクを味方にパスをしながら敵陣へ進攻し、相手側のエンドゾーン内で味方へパスして受け渡すことができれば1点が入る。得点ごとにコートチェンジと攻守の交替が行われる。ディスクをもっている選手は歩いたり、軸足を動かしたりすることはできず、動けばトラベリングという反則になる。反則があったとき、敵がパスをインターセプトまたはカットしたとき、あるいはディスクが地面に落ちたり、コートの外へ出てしまった場合は、攻守が交替(ターンオーバー)になる。そして、反則やインターセプトがあった地点から3メートル以内の場所で、10秒を数える間にパスをすることで競技が再開される。

 試合形式は大会ごとに定められ、ポイント制(17点先取)や時間制などで行われる。競技では選手同士の接触を禁止しており、審判を置かず、選手でセルフジャッジを行う自己審判制を採用するなど、フェアプレーを重視したルールになっている。

[編集部]

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知恵蔵mini 「アルティメット」の解説

アルティメット

フライングディスク(フリスビー)を用いた競技の1種目。ディスクの飛行特性を考慮した技術に加え、高い持久力・スピード・チームワークが必要な特殊な競技のため「究極」(Ultimate)と名づけられた。5~7人の2チームで行う。セルフジャッジ制で審判はいない。フィールドは37メートル×100メートルで、うち両サイド18メートルまでがエンドゾーン。ルールに則ったパスをつなげ、相手のエンドゾーン内で味方からパスされたディスクをキャッチした際に得点となる。17点先取で勝ちとなる。1960年代に米国の大学で始まったとされ、現在は世界40カ国以上でプレーされている。

(2013-10-4)

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