20世紀西洋人名事典 「アルフレッドヘットナー」の解説
アルフレッド ヘットナー
Alfred Hettner
1859 - 1941
ドイツの地理学者。
元・ハイデルベルク大学教授。
ドレスデン生まれ。
ハレ、ボンなど各大学で学び、1882年南米コロンビア調査。以後ロシア、北アフリカなどを旅行。1894年ライプチヒ大学員外教授。ハイデルベルク大学などの教授を歴任。ヘットナー学派を開き、「地誌学こそ、地理学の中核をなす」と主張。1913年日本アルプスを踏査した際、長野県梓川の稲核橋付近にあった花崗岩隗(ヘットナー石)を発見。擦痕から、モレーンであると考え、日本における氷河論争の発端となる。著書に「比較地誌学」(4巻、’32〜35年)などがある。晩年はナチスの迫害を受ける。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報