ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルブレヒト5世」の意味・わかりやすい解説
アルブレヒト5世
アルブレヒトごせい
Albrecht V von Bayern
[没]1579.10.24. ミュンヘン
反宗教改革時代のバイエルン公 (在位 1550~79) 。厳格なカトリック的教育を受け,1550年公に即位後はバイエルン公国の財政建直しに努めるかたわら,イエズス会を支持してミュンヘンやインゴルシュタットにその神学校の設立を許し,バイエルンをドイツにおける反宗教改革運動の拠点とした。しかしその一方で国内の教会,修道院に対する統制を強め,反抗的な貴族を押えて絶対主義的な体制を打立てた。また人文主義的教養をもつルネサンス的君主として,音楽,絵画などを保護奨励し,宮廷図書館を設けるなど,文化政策にも意を用いた。
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