アルペンローゼ(読み)あるぺんろーぜ(英語表記)Alpenrose

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルペンローゼ」の意味・わかりやすい解説

アルペンローゼ
あるぺんろーぜ
Alpenrose
[学] Rhododendron ferrugineum L.

ツツジ科(APG分類:ツツジ科)の常緑低木。高さは1メートル。葉は楕円(だえん)形ないしは長楕円状披針(ひしん)形、長さ2~4センチメートル。表面は暗緑色光沢があり、裏面はさび色の鱗状(りんじょう)物に覆われる。7~8月に紅色または濃紅色の花を総状に6~12個つける。花冠は筒状漏斗(ろうと)形、径約1.5センチメートルで雄しべは10本ある。ヨーロッパ中部、アルプスピレネー山脈高山に分布し、エーデルワイスとともに登山家に親しまれている。なお、アルプスの高峰が朝夕美しく映(は)えるときもアルペンローゼという。

小林義雄 2021年4月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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