ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレクサンデル5世」の意味・わかりやすい解説
アレクサンデル5世
アレクサンデルごせい
Alexander V
[没]1410.5.3. ボローニャ
大分裂時代の対立教皇(在位 1409~10)。本名 Petros Philargos。ギリシア出身のフランシスコ会士(→フランシスコ修道会)で,唯名論をとる神学者。1402年にミラノ大司教,1405年に枢機卿(→カーディナル)となる。西方教会の統合を期待され,1409年ピサ教会会議において満場一致で教皇に選出されたが,教会会議はすでに登位していた教皇グレゴリウス12世とアビニョンの対立教皇ベネディクツス13世を退位させられず,3教皇鼎立の状態となった。登位時 70歳の高齢で,わずか 10ヵ月の在位であり,後継の対立教皇ヨハネス23世に毒殺されたとする説もある。
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