アレルギー性鼻炎治療点鼻剤(読み)アレルギーセイビエンチリョウテンビザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

アレルギー性鼻炎治療点鼻剤

製品名
《アンレキサノクス製剤》
ソルファ(武田薬品工業)
《塩酸テトラヒドロゾリン・プレドニゾロン製剤》
コールタイジン(陽進堂)
《レボカバスチン塩酸塩製剤》
リボスチン(日本新薬、ヤンセンファーマ)
《クロモグリク酸ナトリウム製剤》
インタール(サノフィ)
クロモグリク酸Na(マイラン製薬、ファイザー
トーワタール(東和薬品)
ノスラン(科研製薬)
ミタヤク(キョーリンリメディオ、杏林製薬、富士フイルムファーマ、日医工)
ルゲオン(わかもと製薬、協和新薬)
《デキサメタゾンシペシル酸エステル製剤》
エリザス(日本新薬)
《トラマゾリン塩酸塩製剤》
トラマゾリン(アルフレッサファーマ)
《ケトチフェンフマル酸塩製剤》
ケトチフェン(長生堂製薬、東亜薬品、本草製薬、日本ジェネリック、沢井製薬、マイラン製薬、ファイザー)
ケトチフェンネーザル(テバ製薬、大正薬品工業)
ザジテン(ノバルティスファーマ)
スプデル(東和薬品)
セキトン(キョーリンリメディオ、杏林製薬、富士フイルムファーマ)
フサコール(メディサ新薬、日東メディック)
マゴチフェン(鶴原製薬)
《モメタゾンフランカルボン酸エステル製剤》
ナゾネックス(MSD
《フルチカゾンフランカルボン酸エステル製剤》
アラミスト(グラクソ・スミスクライン)

 アレルギー性鼻炎の治療に用いられる点鼻剤です。副作用の少ない薬なので、長期間にわたって継続して使用できます。


①ときに発疹ほっしんなどの過敏症状、ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、血管浮腫ふしゅじんましんなど)が現れることがあります。このような症状が現れたときは使用を止め、すぐ医師に相談してください。


 モメタゾンフランカルボン酸エステル製剤では、鼻やのどの刺激感、肝機能障害、血液障害、倦怠感けんたいかん、蛋白尿などが現れることがあります。


 フルチカゾンフランカルボン酸エステル製剤では、血管浮腫、じんましん、鼻潰瘍、血中コルチゾール減少、白血球数増加などが、レボカバスチン塩酸塩製剤では、鼻漏、鼻閉、くしゃみ、鼻浮腫、副鼻腔炎、めまい、眼瞼浮腫、頻脈、咽喉頭疼痛、せき、呼吸困難、気管支けいれん、疲労、倦怠感などが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に報告してください。


②ときに鼻内の刺激感、鼻出血頭痛吐き気、ねむけなどがおこることがあります。


 デキサメタゾンシペシル酸エステル製剤では、鼻部不快感、咽頭不快感、肝機能異常、臨床検査値異常などが現れることがあります。


 トラマゾリン塩酸塩製剤では、吐き気、乾燥感、刺激痛、過敏症状などが現れることがあります。


 このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


①左右の鼻腔に1噴霧ずつ用い、1日6回(起床時、日中は3時間おきに4回、就寝前)の使用が原則です。


 アンレキサノクス製剤は左右の鼻腔びくうに1噴霧ずつを1日3~6回、ケトチフェンフマル酸塩製剤は左右の鼻腔に1噴霧ずつを1日4回、レボカバスチン塩酸塩製剤は左右の鼻腔に2噴霧ずつを1日4回用います。


 モメタゾンフランカルボン酸エステル製剤フルチカゾンフランカルボン酸エステル製剤は1日1回の使用です。エリザス白色の粉末吸入剤で、噴霧器を用いてカプセルを1日1回服用します。


②使用する際には、専用の噴霧器を用いて噴霧吸入してください。


③あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質、現在使用中の薬の有無などを、医師に報告してください。


 とくにレセルピン製剤などの降圧剤と併用すると、効果が現れないことがあります。


 また、これまでにこの薬で過敏症状をおこしたことのある人は、使用できない場合があります。


妊婦、現在妊娠する可能性のある人は、必ず医師にその旨を報告してください。


レボカバスチン塩酸塩製剤ケトチフェンフマル酸塩製剤では、ねむけをおこすことがあるので、自動車の運転などは避けてください。モメタゾンフランカルボン酸エステル製剤フルチカゾンフランカルボン酸エステル製剤は、有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の人や、この薬の成分に対して過敏症の既往歴のある人には使用できません。また鼻咽喉感染症の人や反復性鼻出血の人は、医師と相談してから用いてください。


トラマゾリン塩酸塩製剤は、この薬の成分に対して過敏症の既往歴のある人、2歳未満の乳幼児、モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の人は使用できません。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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