アングラドエロイズモ(その他表記)Angra do Heroísmo

デジタル大辞泉 「アングラドエロイズモ」の意味・読み・例文・類語

アングラ‐ド‐エロイズモ(Angra do Heroísmo)

ポルトガルアゾレス諸島テルセイラ島の町。20世紀半ばまで同諸島の首府が置かれた。天然の良港に恵まれ、16世紀より帆船時代が終わる19世紀末まで航海の中継地として発展。レデントール‐デ‐セ大聖堂サンフェリペ要塞など、ポルトガルの植民都市面影を色濃く残していたが、1980年の大地震により壊滅的な被害を受けた。その後再建が進められ、1983年には「アゾレス諸島のアングラ‐ド‐エロイズモの中心地区」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アングラドエロイズモ」の意味・わかりやすい解説

アングラドエロイズモ
Angra do Heroísmo

大西洋上に浮かぶポルトガル領アゾレス諸島中のテルセイラ島にある港湾都市地名は「英雄の小さな湾」の意で,1580~82年にスペイン人の侵入島民が抵抗したことに由来する。天然の港を擁し航海に必要な真水の供給が可能なことから,新,旧両大陸を結ぶ要所として発展。 1534年国王ジョアン3世に都市の権利を与えられ,両大陸の中継地点としてスペイン統治時代に最も栄えた。また,戦略的に重要な位置にあったため外部からの襲撃を恐れ,サン・セバスティアン要塞やブラジル山のサン・フェリペ要塞がつくられた。 1980年の大地震で歴史的建造物は大打撃を受けたが,その後修復された。 1983年世界遺産の文化遺産に登録。人口1万 1672 (1991) 。

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