( 1 )室町時代には否定応答を表わす「いや」は目上の相手にも使われており、江戸時代に入ってから「いえ」「いいえ」が丁寧な否定を表わすものとして分化した。「いや」には、否定応答以外にも、思い出し、話題転換といった用法があるが、「いいえ」には、否認など、前文内容に対する否定を表わす用法しかない。
( 2 )「いいえ」はしばしば「はい」と組にして、英語の yes, no の組と対応させるが、英語では yes, no が、それにつづく答え手の表現が肯定であるか否定であるかによって分けられるのに対して、日本語の「はい」は、問い手の問いを受け止める(多くは同意の)合図、「いいえ」は問い手の問いの意図に不同意であることを示す合図として用いられる。
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...