日本大百科全書(ニッポニカ) 「イサイオス」の意味・わかりやすい解説 イサイオスいさいおすIsaios(前420ころ―前350) 古代ギリシアの弁論家。アテネあるいはカルキスの出身ともいわれ、イソクラテスの弟子で、アテネで活躍し、計50編の弁論をつくったと伝えられるが、伝記は明らかでない。現存する11編は他人のために書いたものばかりで、とくに遺産相続の問題を扱った訴訟の弁論が多い。法学的にも貴重な資料であるが、明快で説得力に富む文体はデモステネスなどの弟子たちに影響を与えていると考えられる。[引地正俊 2015年1月20日][参照項目] | イソクラテス | デモステネス 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イサイオス」の意味・わかりやすい解説 イサイオスIsaios [生]前420頃.エウボイア,カルキス?[没]前350頃ギリシアの雄弁家。アッチカ十大雄弁家の一人。イソクラテスの弟子で,デモステネスの師。アテネに在留外人として住み,政治に関係せず,もっぱら民事訴訟の弁護演説の代作者として活躍。リュシアスの明晰簡潔な文体を推し進めて,装飾のない論理的で力強い文体を完成した。真作 50編中,相続に関する 11編と断片が現存。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by