ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イブネ・ヤミーン」の意味・わかりやすい解説
イブネ・ヤミーン
Ibn-e Yamīn, Amīr Maḥmūd
[没]1368
ペルシアの詩人。地主で詩人であった父の影響で早くから作詩を始め,のちに宮廷詩人としてサルバダール政権下の貴族に仕えた。戦乱で前期の 1342年までの詩集は失われ,現存の『イブネ・ヤミーン詩集』 Dīwān-e Ibn-e Yamīnはそれ以降の作品である。哲学,倫理,神秘主義的な断片詩「キタ」 qiṭ`ahにすぐれ,当時の混乱した世相をよく反映した詩で知られる。
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