事典 日本の地域ブランド・名産品 「いわて短角和牛」の解説
いわて短角和牛[畜産]
いわてたんかくわぎゅう
岩手県産の和牛肉(日本短角種に限る)。南部藩時代に沿岸と内陸を結ぶ「塩の道」の物資輸送に使われていた在来種の南部牛がルーツ。この伝統ある南部牛に明治時代に輸入されたショートホーンを交配し、品種改良を重ね誕生した。毛色が赤褐色であることから、赤ベコの愛称で親しまれている。雪に閉ざされる冬は牛舎のなかで育ち、春になると広大な放牧地に母子で放牧され、秋には里におりてくる夏山冬里方式で飼育される。黒毛和種と比べて赤身が多く、イノシン酸やアミノ酸などの旨み成分が多く含まれる。やわらかく味わいのある牛肉で、脂肪分も少なくヘルシー。2007(平成19)年3月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5029320号。地域団体商標の権利者は、全国農業協同組合連合会。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報