イワノフランキフスク(読み)いわのふらんきふすく(その他表記)Iвано‐Франкiвськ/Ivano-Frankivs'k

デジタル大辞泉 「イワノフランキフスク」の意味・読み・例文・類語

イワノ‐フランキフスク(Ivano-Frankivs'k/Івано-Франківськ)

ウクライナ西部、イワノフランキフスク州の都市。同州の州都。東カルパチア山脈の北東麓、ドニエストル川支流沿いに位置する。17世紀の要塞遺跡があるほか、18世紀建造のアルメニア教会をはじめとする歴史的建造物が残っている。旧称スタニスラフ。1962年、同国の作家思想家民族解放運動を進めたイワンフランコにちなみ、現名称に改称された。イワノフランキウスク。ロシア語名イワノフランコフスク。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「イワノフランキフスク」の意味・わかりやすい解説

イワノ・フランキフスク
いわのふらんきふすく
Iвано‐Франкiвськ/Ivano-Frankivs'k

ウクライナ西部、イワノ・フランキフスク州の州都。イワノ・フランキウスクともいう。ロシア語ではイワノ・フランコフスク。人口21万8000(2001)、23万2502(2018推計)。カルパティア山脈の北東山麓(さんろく)に位置し、ドニステール(ドニエストル)川の支流に面する。リビウ―チェルニウツィ間の鉄道が通る。衣服、美術工芸品、皮革、食品、家具、機関車修理などの工場がある。市は、1662年にポーランド人スタニスワフ(ロシア名スタニスラフ)が開発したため、1962年までスタニスラフСтанислав/Stanislavと称した。現在の市名はウクライナの文学者フランコにちなむ。1918年までオーストリア・ハンガリー帝国領、1939年までポーランド領。石油・天然ガス工業専門学校、医学校、郷土館、人形劇場などがあり、古い要塞(ようさい)の一部が史跡となっている。

渡辺一夫

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