インディアン座(読み)いんでぃあんざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「インディアン座」の意味・わかりやすい解説

インディアン座
いんでぃあんざ

秋の宵の南の地平線近くに見えるつる座のさらに南西にある星座。東京付近ではその一部が南の地平線上に姿を現すだけで、沖縄付近でもその全身を見ることができない。もっとも明るいα(アルファ)星が3等、あとは4等以下の暗い星ばかりなのであまり目だたない。日本ではかつて「印度(インド)人」と誤訳されたこともあったが、正真正銘アメリカ・インディアンのことである。1603年、バイヤー星図に初めて登場した。

[藤井 旭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インディアン座」の意味・わかりやすい解説

インディアン座
インディアンざ
Indus

1603年,ドイツの J.バイエルによりつくられた南天星座一つで,10月上旬の宵に南中する。概略位置赤経 21時 20分,赤緯-58°で日本からは北半分ぐらいしか見えない。3等のα星以外はすべて4等以下の星で目立たない。

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