イン・みだら・はびこる・ふける

普及版 字通 の解説


常用漢字 11画

[字音] イン
[字訓] みだら・はびこる・ふける

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は(いん)。〔説文〕十一上に「して理に隨ふなり」とあり、地の脈理に従って水が浸してゆく意とする。また「久雨をと爲す」とは、侵して止まぬ意であろう。(呈)(てい)(挺立して祝詞を掲げ祈る人)に手を加えて督促する形で、過甚の意。水の滲透することにはといい、人の欲情においては婬という。

[訓義]
1. みだら、みだす、みだれる。
2. 水の過甚なるもの。ひたす、あふれる、はびこる。
3. 長雨、深い、沈む。
4. 一般に、甚だしい状態をいう。ふける、ほしいまま、久しい、大きい、よこしま。

[古辞書の訓]
名義抄 ミダル・ヒロゴル・ウルフ・シヅム・オホイナリ・ヒサシ・アソブ・ヤウヤク・ソム・オツ・スソ

[語系]
・霪jimは同声。霖limも声義が近く、久雨をいう。

[熟語]

[下接語]
・姦・狂・驕・夸・荒・詩・邪・書・浸・声・煩・靡・誣・僻・楽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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