改訂新版 世界大百科事典 「ウァレンティヌス」の意味・わかりやすい解説
ウァレンティヌス
Valentinus
ウァレンティヌス
Basilius Valentinus
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…キリスト教の聖人ウァレンティヌスValentinus(バレンタインはその英語読み)の祝日。2月14日。…
…すると魂は身体を脱却し,神のもとへと帰還の旅を続けて,敵対する星辰神の領域をも通過し,やがて至高神の内に入って再び神となる。以上のようなグノーシス救済論は,ウァレンティヌス派などの場合,世界史観にもなっている。というのは,それが,神の充足の段階→充足が破れ神性が世界内に拡散・展開する段階→神性が帰還・収束して再充足がなる段階を含む正反合のドラマになっているからである。…
…アンチモンバターの名で塩化アンチモンも医薬品として広く使用された。17世紀にテールデJohann Thöldeによって出版されたB.ウァレンティヌスの作と伝えられる《アンチモンの凱旋車》には多くのアンチモン化合物の処方が載っている。遊離金属も古くから知られ,前4000年と推定されるカルデア人の壺の破片,バビロニア時代の青銅,ティグリス川沿岸に発見された器物などの中にアンチモン合金が見いだされている。…
…アルナルドゥス・デ・ウィラノウァは,14世紀のはじめにこの水を記述し,その治癒的な力を賞賛した。彼のほかに,後のパラケルススの医化学に道をひらく人文主義的な錬金術的医学思想は,B.ウァレンティヌス,ルペスキッサのヨハネスJohannesたちによって,14~15世紀に用意された。
[近代ヨーロッパ]
徐々に蓄積された自然哲学思想の炎が,12~13世紀の〈ルネサンス〉ではかなり燃え上がったが,爆発的に燃焼したのは,何といっても真のルネサンス期といえる15~16世紀で,まずはイタリアに,錬金術,占星術,自然魔術,さらに天文学,力学,医学,文学などへの知的欲求が盛んにおこった。…
※「ウァレンティヌス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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