ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィエロポルスキ」の意味・わかりやすい解説
ウィエロポルスキ
Wielopolski, Aleksander
[没]1877.12.30. ドレスデン
ポーランドの政治家。十一月蜂起 (1830~31) に際して,国民政府のロンドン代表をつとめる。 1846年メッテルニヒに書簡を送り,オーストリア政府による農民の反地主暴動扇動を非難。 61年3月会議王国 (ポーランド王国) 文相,4月司法相,62年6月民政長官に就任。行政機構のポーランド化,地方自治制度の改革,大学再建,学校網の整備,ユダヤ人の同権化など数多くの改革を実施した。しかし A.ザモイスキの「農業協会」を解散させて (61.4.) ,世論の反発を招き,反乱防止を目的とした臨時徴兵令を発したため,かえって一月蜂起を誘発。亡命を余儀なくされ (63.7.) ,失意のうちに客死。
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