日本大百科全書(ニッポニカ) 「エスキナンサス」の意味・わかりやすい解説
エスキナンサス
えすきなんさす
[学] Aeschynanthus
イワタバコ科(APG分類:イワタバコ科)の常緑多年草で、木質化する種類もある。熱帯アジア、ニューギニアなどに100種以上が分布。樹木や岩に着生し、茎は下垂する種類が多い。葉は対生または輪生し、花は上部各葉腋(ようえき)に1~2花または茎頂に房状につき唇形花冠となる。ハナツルクサA. pulcher G.Don、スペキオーサスA. speciosus Hook.、ラディカンスA. radicans Jackなどが鉢栽培される。ミクランサスA. micranthus C.B.Clarkeは花も楽しめる観葉吊(つ)り鉢物として人気がある。挿木で殖やす。弱い光線のもとでも育ち、10℃以上で越冬する。トリコスポラムTrichosporumは旧属名。
[高林成年 2021年7月16日]