エゾスズシロ(読み)えぞすずしろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エゾスズシロ」の意味・わかりやすい解説

エゾスズシロ
えぞすずしろ
[学] Erysimum cheiranthoides L.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の二年草。茎は高さ30~80センチメートルで、上方で分枝し、水平に両端がとがり腹面で茎につく毛がある。葉は線状披針(ひしん)形で先は鋭くとがり、基部は狭まり、無柄もしくは短柄があり、両面に毛がある。花期は5~8月、花弁は黄色で匙(さじ)形、下部に長いつめがある。長角果は線形北半球温帯に広く分布し、北海道の海岸に生え、近畿地方に帰化している。この属は180種ほどあり、おもにヨーロッパに分布する。一部はエリシマムの名で観賞用に日本でも栽培される。

[小林純子 2020年11月13日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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