エブリマンズライブラリー(その他表記)Everyman's Library

改訂新版 世界大百科事典 の解説

エブリマンズ・ライブラリー
Everyman's Library

イギリスのもっとも普及した叢書の一つ。批評家・編集者アーネスト・リースErnest Rhysの企画によって1906年に創刊された。英米を主として,ヨーロッパ近代の名作,さらに古典作品をも収録して,人文科学的な教養大衆のものにした功績は大きい。当初ポケット判の小さな判型だったが,50年代から大きな判型になった。扉に中世道徳劇《エブリマン》の台詞,〈私は君とともに行こう〉が掲げられており,この叢書の姿勢を示していると言えよう。発行元はイギリスはデント社,アメリカはダットン社である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア の解説

エブリマンズ・ライブラリー

詩人アーネスト・リース〔1859-1946〕を編集顧問としてロンドンの出版業者J.M.デントが1906年創刊した英国の代表的叢書。1000冊を目標とし,英語で書かれたものから始め,ギリシアラテンの古典,伝記歴史小説哲学など世界の名著を収めている。1991年から新シリーズの刊行がはじまった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android