エブリマン(英語表記)Everyman

翻訳|Everyman

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エブリマン」の意味・わかりやすい解説

エブリマン
Everyman

イギリスの道徳劇。執筆は 1495年頃で,オランダの"Elckerlijc"からの翻訳と推定される。人間をめぐる美徳悪徳葛藤をテーマとし,死が訪れたとき,最後の審判の席に立会ってくれるのは善行以外ないという教訓を寓意的に描く。知識,美,友情など擬人化されて登場する人物は,単なる象徴をこえて性格描写としても精彩を放っている。 1901年 W.ポールロンドンで復活させた。 20年にホーフマンスタールによる翻案イェーダーマン』 (1911) がザルツブルク祝祭の際,スペクタクル様式で上演されて大きな反響を呼び,以後同祝祭の恒例行事となった。

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