エンバ川(読み)エンバがわ(その他表記)reka Emba

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エンバ川」の意味・わかりやすい解説

エンバ川
エンバがわ
reka Emba

カザフスタン西部を流れる川。全長 712km。流域面積4万 400km2ウラル山脈の南に続くムゴジャルイ丘陵の西斜面に発し,南西に流れてカスピ海北東岸に注ぐ。川は水量の少ない季節にはカスピ海に到達せず,カスピ海沿岸低地の湿地帯で消失する。 11月~3月下旬は結氷。上流部沿岸にエンバの町がある。流域にエンバ油田があり,パイプラインなどでアトゥラウロシアオルスク送油される。

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関連語 有る 問う

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エンバ川」の意味・わかりやすい解説

エンバ川
えんばがわ
Эмба/Emba

カザフスタン共和国のムゴジャル山地西斜面に発し、カスピ海沿岸低地に注ぐ川。カスピ海北東約5キロメートルのソロンチャク(塩性沼沢)で消滅する。全長712キロメートル、流域面積約4万0400平方キロメートル。上中流部はステップ(短草草原)地帯、下流部はソロンチャクで、4~5月の増水期以外はほとんど涸(か)れるか、塩分が濃くなる。下流域にエンバ油田がある。

[津沢正晴]

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