オルスク(読み)おるすく(英語表記)Орск/Orsk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルスク」の意味・わかりやすい解説

オルスク
Orsk

ロシア西部,オレンブルグ州の都市。州都オレンブルグの東南東約 250km,ウラル山脈南麓の丘陵地帯にあり,オリ川がウラル川に合流する地点に位置する。町の歴史は 1735年オレンブルグ要塞が築かれたことに始まる (同要塞は 1743年ウラル川下流の現オレンブルグの地に移転) 。ロシア革命後,南ウラルの重要な鉱工業都市となった。カザフスタンのエンバ油田,マングイシラク油田からパイプラインで送られる石油をもとに石油精製業,石油化学工業が発達するほか,ニッケル鉱精錬,冶金・鉱山用機械,電気機器,食肉加工などの工業がある。鉄道分岐点でオレンブルグ,チェリャビンスク,カザフスタンのアトゥラウの各方面と連絡。人口 23万9752(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オルスク」の意味・わかりやすい解説

オルスク
おるすく
Орск/Orsk

ロシア連邦西部、オレンブルグ州の工業都市。人口27万4400(1999)。ウラル山脈南麓(なんろく)にあり、オリ川がウラル川に合流する地点に位置する。1735年に要塞(ようさい)が建設されたのが始まりで、1865年に市となった。ロシア革命(1917)後、鉱工業都市として発展した。ニッケル鉱精錬、カザフスタンや西シベリアの油田から送られる石油を原料とする石油加工、鉱山用機械製造、食肉加工業が主要な産業である。教育大学、郷土博物館がある。鉄道の分岐点。

[中村泰三]

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