デジタル大辞泉 「坐す」の意味・読み・例文・類語
い‐ま・す【×坐す/▽在す】
[動サ四]
1 「あり」「
「言ひつつも
2 「行く」「
「立ち別れ君が―・さば
3 (補助動詞)
㋐(形容詞・形容動詞の連用形、断定の助動詞「なり」の連用形「に」などに付く)「だ」「である」の意の尊敬語。…でいらっしゃる。
「
㋑(動詞の連用形に付く)動作の継続の意を添える「あり」、経過・移動の意を添える「行く」「
「
[動サ変]
1 1に同じ。
「かくてのみ―・するがいとほしや」〈落窪・一〉
2 2に同じ。
「右大将の宇治へ―・すること、なほ絶え果てずや」〈源・浮舟〉
3 (補助動詞)
㋐3㋐に同じ。
「みづからが
㋑3㋑に同じ。
「をこなりと見て、かく笑ひ―・するがはづかし」〈枕・二七八〉
[動サ下二]《を下二段活用化して、使役の意をもたせたもの》
1 「あらしむ」「行かしむ」などの、使役の対象を尊敬していう。いらっしゃるようにさせる。おいでいただく。
「
2 (補助動詞。動詞の連用形に付く)…ていらっしゃるようにさせる。
「いかならむ時にか妹をむぐらふの汚なきやどに入れ―・せてむ」〈万・七五九〉
[補説]で、上代には四段活用だったものが、平安時代にはサ変に変化した。ただ、漢文の訓読には四段活用が残った。また、平安時代の和文では、同義の「おはす」「おはします」の使用が普通。