オアーズ川(読み)おあーずがわ(その他表記)l'Oise

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オアーズ川」の意味・わかりやすい解説

オアーズ川
おあーずがわ
l'Oise

フランス北部の川。全長302キロメートル、流域面積約2万平方キロメートル。ベルギー南部シメーの南に発し、15キロメートルばかり西南流してフランス領に入る。ギーズを経て、ラ・フェールでセール川を、コンピエーニュ上流エーヌ川を、いずれも左岸で受け入れ、クレール下流右岸でエレン川をあわせ、ポントアズ下流でセーヌ川の右岸に合流する。上流から、サンブル・オアーズ運河、サン・カンタン運河でソンム川と、オアーズ・エーヌ運河でエーヌ川と通じ、パリ地方と北フランスを結ぶ水運の大動脈となっている。

高橋 正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オアーズ川」の意味・わかりやすい解説

オアーズ川
オアーズがわ
Oise

フランス北部,パリ盆地の北東部を流れるセーヌ川右岸の支流。全長 302km。ベルギー領アルデンヌ山地西部,シメ南東方に発し西流,フランス領に入ったのち南西流し,コンピエーニュ上流でエーヌ川を合せ,コンフランサントオノリーヌの下流でセーヌ川に合流する。途中は約 100kmにわたって運河化され,パリ盆地中心部と北フランス工業地帯間の重要な連絡水路となっている。

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