オウバク

百科事典マイペディア 「オウバク」の意味・わかりやすい解説

オウバク(黄柏)【オウバク】

日本で黄連とともに用いられるベルベリン含有の代表的生薬の一つ。キハダまたは他の同属植物コルク層を除いた樹皮グラム陽性菌グラム陰性菌淋(りん)菌に強い抗菌作用を示し,健胃整腸・収れん剤の原料漢方医学では清熱薬(一種抗炎症薬)とし,また日本の寺院で売られている売薬陀羅尼助(だらにすけ)〉はオウバクの水製エキスを原料としている。煎(せん)剤として内服。
→関連項目胃腸薬キハダ(植物)健胃薬

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改訂新版 世界大百科事典 「オウバク」の意味・わかりやすい解説

オウバク (黄柏/黄蘖)

キハダ(植物)

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デジタル大辞泉プラス 「オウバク」の解説

オウバク

ミカン科キハダなどの樹皮。健胃薬、止瀉薬に使用される生薬。表記は「黄柏」とも。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オウバク」の意味・わかりやすい解説

オウバク
おうばく

キハダ

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世界大百科事典(旧版)内のオウバクの言及

【キハダ】より

…樹皮の内皮が鮮黄色を呈するミカン科の落葉高木で,高さ20mに達する。樹皮は灰色または灰褐色で深裂し,コルク質の発達が著しい。葉は対生し,奇数羽状複葉で長さ20~30cm。小葉は卵形ないし卵状長楕円形,両端はとがり,縁には小さい鋸歯と縁毛があり,裏面中肋基部に柔毛があり,もめば芳香がある。雌雄異株。初夏に頂生の長さ6~8cmの円錐花序を出し,小さい花を多数つける。花は5数性。果実は球形で直径約1cmの液果状核果,黒く熟し,なかに5核,5種子を含む。…

※「オウバク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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