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陀羅尼助 ダラニスケ

デジタル大辞泉の解説

だらに‐すけ【×陀羅尼助】

キハダニガキなどの木皮の煎(せん)じ汁を濃縮して干した薬。きわめて苦く、腹痛に用いる。僧が陀羅尼を誦するとき眠けを防ぐために口に含んだという。吉野の大峰山から全国に普及した。だらすけ。

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百科事典マイペディアの解説

陀羅尼助【だらにすけ】

陀羅助とも。腹痛薬。オウバクアオキの葉などを加えて煮出したエキスを乾燥したもの。黒色の塊,非常に苦い。名称は僧侶が陀羅尼(梵(ぼん)語の経文)を誦じる際,口に含んで眠気を防いだことによるとされる。
→関連項目キハダ(植物)

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大辞林 第三版の解説

だらにすけ【陀羅尼助】

〔僧が「陀羅尼」を唱える時、眠気を防ぐために口に含んだことによるという〕
キハダの皮やセンブリの根を煮つめてあめのように固めた、黒くてにがい薬。腹痛などに効く。奈良県の吉野大峯の洞川どろかわ製を良薬とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

陀羅尼助
だらにすけ

売薬の一種。ミカン科のキハダPhellodendron amurense Rupr.およびその変種のコルク層を除いた樹皮(黄柏(おうばく))の水性エキスを乾固したもので、苦味が強く健胃、整腸薬として用いられる。苦味成分はベルベリン系アルカロイドによる。陀羅尼助のおこりは古く、僧侶(そうりょ)が「陀羅尼」という経文を誦(しょう)じるときに眠気をとるために使用したのが始まりとされる。奈良県吉野の洞川(どろがわ)で製造されるものが有名で、現在でも配置家庭薬として利用されている。[難波恒雄・御影雅幸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の陀羅尼助の言及

【キハダ】より

…コルク層を除き平板状に乾燥した樹皮を黄蘗(おうばく)(または黄柏)と称し,健胃剤とする。奈良県で作られる陀羅尼助(だらにすけ)(ダラスケともいう)はこの黄蘗のエキスを材料とした胃薬である。材は建築,家具,器具,箱などに用いる。…

【薬】より

…また古代の治療者は呪術者や宗教者と未分化であったから,そのなごりとして社寺が薬を分与する場合がまれでない。大和吉野の大峰から出る〈陀羅尼助(だらにすけ)〉や木曾御岳の〈御百草〉などはその一例である。これらの需要が増加して販売が社寺の手をはなれ,旅の宗教者や行商の手にうつると薬の行商人が成立し,それが定着すると各地にそうした特産地が発生する。…

※「陀羅尼助」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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