オガルカヤ(読み)おがるかや

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オガルカヤ」の意味・わかりやすい解説

オガルカヤ
おがるかや / 雄刈萱
[学] Cymbopogon tortilis (Presl) Hitchc. var. goeringii (Steud.) Hand.-Mazz.

イネ科(APG分類:イネ科)の多年草。稈(かん)は株立ちし、直立して高さ0.6~1メートル。8~9月に稈の先は短く分枝して多数の花序をつける。植物体は普通は赤紫色を帯びる。花序にはボート形の包葉に包まれて2本ずつの小花序がつき、小穂が列生する。小穂は2小花をもち、対(つい)をなし、一つは有柄で芒(のぎ)がなく、一つは無柄で芒がある。本州から沖縄、小笠原(おがさわら)の丘陵地草原に生える。花序のすこし小さい基本種は中国南部、東南アジア、インドに分布する。名は、メガルカヤに対応してよばれる。この属の植物でレモングラスlemon grassやシトロネラグラスcitronella grassなどはその芳香油が広く利用される。

[許 建 昌 2019年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オガルカヤ」の意味・わかりやすい解説

オガルカヤ

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