おきうと(読み)オキウト

関連語 恵胡海苔 名詞

日本大百科全書(ニッポニカ) 「おきうと」の意味・わかりやすい解説

おきうと

海藻の加工品。おきゅうとともいう。福岡を中心とした地域で日常よく食用とされる。数百年来の歴史があり、庶民の朝食用の副菜として用いられてきた。材料の海藻は、紅藻エゴノリを主材料にイギスなどを混ぜたもので、これを煮溶かしたのち、長径20センチメートルくらいの小判形に固める。これを細く切り、削りかつお節をかけ、酢じょうゆ、あるいはしょうゆ味で食べる。保存用には、これをさらに乾燥したものがある。水でもどして、なまのものと同様食用にする。いずれも、味、口当りは、ところてんに近いが、もう少しこくがあるのと、口当りがざらっぽい。色も薄い褐色である。低エネルギー食品で、食物繊維が多い。

河野友美大滝 緑]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む