精選版 日本国語大辞典 「おきうと」の意味・読み・例文・類語 おき‐うと 〘 名詞 〙 ( 「おきうど」「おきゅうと」「おきゅうど」とも ) 海藻「えごのり(恵胡海苔)」の異名。また、えごのりだけで作られた寒天状の食品の称。福岡の名産。《 季語・夏 》 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「おきうと」の意味・わかりやすい解説 おきうと 海藻の加工品。おきゅうとともいう。福岡を中心とした地域で日常よく食用とされる。数百年来の歴史があり、庶民の朝食用の副菜として用いられてきた。材料の海藻は、紅藻のエゴノリを主材料にイギスなどを混ぜたもので、これを煮溶かしたのち、長径20センチメートルくらいの小判形に固める。これを細く切り、削りかつお節をかけ、酢じょうゆ、あるいはしょうゆ味で食べる。保存用には、これをさらに乾燥したものがある。水でもどして、なまのものと同様食用にする。いずれも、味、口当りは、ところてんに近いが、もう少しこくがあるのと、口当りがざらっぽい。色も薄い褐色である。低エネルギー食品で、食物繊維が多い。[河野友美・大滝 緑] おきうと 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例