ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オコンナー」の意味・わかりやすい解説
オコンナー
O'Connor, Feargus Edward
[没]1855.8.30. ロンドン
アイルランドのチャーティスト運動指導者。ダブリン大学に学び,1832年アイルランド合同法廃止論者として下院議員に当選したが,過激な急進主義運動のため 35年議員を失格させられた。アイルランド民族運動の指導者 D.オコンネルとの反目から,イギリスにおけるチャーティスト運動に転じ,37年"Northern Star"紙を創刊し,北部,中部イングランドで活躍。 47年ノッティンガムから下院議員に再選。 48年のチャーティスト大示威運動を指導。 52年精神の健康を失った。
オコンナー
O'Connor, Rory; Roderic
[没]1198. ゴールウェー
アイルランドのコンノート王 (在位 1156~91) 。 T.オコンナーの子。 1166年以来アイルランド最後のアード・リー (上王) の称を得,イングランド王ヘンリー2世の軍の侵入に抵抗したが,75年ウィンザー条約を結んで屈服,ヘンリーへの臣従と貢納を約し,アイルランドがイングランドの支配下に入る発端をつくった。晩年王位を追われ,コング修道院で没した。
オコンナー
O'Connor, Turloch
[没]1156
アイルランドのコンノート王 (在位 1118~56) 。 R.オコンナーの父。 1119年アード・リー (上王) に選ばれ,アイルランドの政治的統一を大いに進めた。
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