ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オショフィサン」の意味・わかりやすい解説
オショフィサン
Osofisan, Femi
ナイジェリアの詩人,劇作家。ヨルバ族出身。英語で執筆。イバダン大学卒業後,セネガルのダカール,フランスのパリの大学で学ぶ。ナイジェリアの腐敗と不正義を糾弾し,社会変革を目指す新しい世代の旗手。ウォーレ・ショインカのあとを受けて 1984年イフェ大学演劇学科主任教授となり,劇団カカウン・セラ・カンパニーを主宰した。のちイバダン大学演劇科長となる。戯曲『おしゃべりと歌』The Chattering and the Song(1975),『誕生日は死ぬためのものにあらず』Birthdays Are Not For Dying(1990),ヨルバ民話に取材した道徳劇『エシュと放浪詩人たち』Esu and the Vagabond Minstrels(1991)のほか,パリでの学生時代に取材した小説もある。作品はユーモアとアイロニーに富み,歌,踊り,フォークロアの要素も多い。(→アフリカ文学)
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