ロシア連邦,ウラル山脈の東側を流れるオビ川の流域とその支流に散在して住むオスチャーク族Ostyaks(自称ハンティ族)の言語で,系統的にはウラル語族に属する。言語人口は2万1000。そのうち7割がこれを母語としていて,ハンティ語Khantiと自称する。隣接するボグル族(自称マンシ族)と言語と習俗が近似していて(ハンティ・マンシ自治管区を構成している),ボグル語と共にオビ・ウゴル語を構成する。方言はオビ川下流の西部方言と上流の東部方言に分かれ,西部方言は北と南の方言からなる。言語の特徴としては,名詞の変化する格の数は西部方言で3格と少ないが,単数と複数および双数をもつ。受動変化が発達していて自動詞も受身化する。動詞は不定の目的をもつ主体活用と共に一定の目的を表す対象活用を行う。東部方言のバッハ・バスユガン方言では14の母音が完全な母音調和に従っている。19世紀半ばハンガリーのレグイReguly Antalにより多くの口承文芸が集録され,フィンランドのカリヤライネンK.F.KarjalainenやドイツのシュタイニッツW.Steinitzにより方言調査がなされた。
執筆者:小泉 保
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ウラル語族ウゴル語系の言語を話す。旧称オスチャークOstyak。人口2万2300(1989)。…
※「オスチャーク語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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