ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オプストフェルダー」の意味・わかりやすい解説
オプストフェルダー
Obstfelder, Sigbjørn
[没]1900.7.29. コペンハーゲン
ノルウェーの詩人。大学で古代北欧文学を学んだが,世紀末的な不安から,アメリカに渡って機械技師になろうとしたり,作曲や音楽に心を傾けたりした末,精神に変調をきたし,入院と放浪を繰返し,最後は結核で早世。キルケゴール,J.P.ヤコブセン,ポー,ドストエフスキーらの影響を受けながら,清新な口語体の詩を書き,また戯曲『赤いしずく』 De røde dråber (1897) や『二つの短編』 To novelletter (95) などにあやしく幽暗な象徴的世界を示した。
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