日本大百科全書(ニッポニカ) 「オリザニン」の意味・わかりやすい解説 オリザニンおりざにんOryzanin 塩酸チアミン(ビタミンB1)の商品名。1910年(明治43)鈴木梅太郎が、動物の発育に必要で、それが欠乏すると脚気(かっけ)になる有効成分を米ぬかから分離し、イネのラテン名oryzaからオリザニンと命名した。これはビタミン発見の第一号であったが、それとほとんど同時にフンクが同様の有効成分を分離してビタミンと命名し、これが世界的に通用するに至った。1911年に三共(現第一三共)株式会社より発売された。[幸保文治]『斎藤実正著『オリザニンの発見――鈴木梅太郎伝』(1977・共立出版)』[参照項目] | 脚気 | 薬 | 三共 | 鈴木梅太郎 | チアミン | ビタミン | フンク 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例