日本大百科全書(ニッポニカ) 「オーサリング」の意味・わかりやすい解説
オーサリング
おーさりんぐ
authoring
画像、動画、音声、テキストなど異なる種類のデータを編集して、原則的にはプログラミングを行わずに、マルチメディアコンテンツやウェブページ、ソフトウェアなどを制作すること。プログラム言語(プログラミング言語)を使う制作に比べると、マウスなどを使って直感的に作業ができるのが特徴である。また、表現力を高めるために、補完的にプログラミングを利用する場合もある。その際に使用するプログラム言語を「オーサリング言語」とよぶ。ウェブブラウザ上でマルチメディアコンテンツを表現するための「SMIL(スマイル)」(Synchronized Multimedia Integration Language)はその代表例である。
オーサリングを行うアプリケーションは「オーサリングソフト」または「オーサリングツール」とよばれ、代表的なものとして「アドビディレクターAdobe Director」がある。また、企業のプレゼンテーション等に利用されているマイクロソフト社の「パワーポイントPowerPoint」もその一つである。本来の意味とは異なるものの、動画のデータをDVDタイトル(DVD-Video)に変換する作業も、一般的にはオーサリングとよばれる。そのソフトのなかには、メニューやオープニングムービーを作成・追加するなど、編集的な要素を含むものもある。
[編集部]