オーステンデ会社(読み)オーステンデがいしゃ(その他表記)Ostendische Handelskompanie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーステンデ会社」の意味・わかりやすい解説

オーステンデ会社
オーステンデがいしゃ
Ostendische Handelskompanie

神聖ローマ皇帝カルル6世が,1722年オーストリア領ネーデルラントのオーステンデに創設した商事会社。皇帝に利潤の6%を提供する条件で,東西インドとアフリカとの貿易特権を与えられたが,会社の繁栄を喜ばぬオランダイギリスなどの激しい反対にあい,また皇帝の長女マリア・テレジアのハプスブルク家領相続に関して列国承認を得るため,31年には閉鎖を余儀なくされた。しかし貿易活動は非公式に 44年まで続けられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオーステンデ会社の言及

【オーステンデ】より

…夏の保養地,漁港としても名高い。この港は,18世紀には,アントワープに代わるベルギー最大の貿易港となり,東インド貿易会社(オーステンデ会社)が1722‐27年にここを拠点に活躍した。【石坂 昭雄】。…

※「オーステンデ会社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android