カシャン(読み)かしゃん(英語表記)Marcel Cachin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カシャン」の意味・わかりやすい解説

カシャン
かしゃん
Marcel Cachin
(1869―1958)

フランスの政治家、共産党幹部ブルターニュのパンポルに生まれ、ボルドー大学文学部を卒業。ボルドーの高等中学校(リセ)の哲学教授を15年間務め、その間ゲードのフランス労働党に入党し、ついで1905年に統一された社会党に属した。1914年代議士に選出され、以後1935年から1940年の上院議員の時期を除き、その死まで代議士を務めた。第一次世界大戦に際しては政府に協力したが、1917年春の最初のロシア訪問以来、しだいにボリシェビキに共鳴し、1920年の社会党分裂に際して共産党創設に指導的役割を演じた。1918年以来その死まで、党機関紙『ユマニテ』の主筆を務め、その雄弁とともに対外的に共産党を代表する長老であったが、党内での実力はトレーズデュクロには及ばなかった。

[平瀬徹也]

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百科事典マイペディア 「カシャン」の意味・わかりやすい解説

カシャン

フランス共産党創立以来の指導者一人。1920年フランス社会党代表としてコミンテルン第2回大会に出席後,フランス共産党創設の中心となる。以後,国会議員,党政治局員,《ユマニテ主幹(1918年―1958年)として活動

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「カシャン」の解説

カシャン
Marcel Cachin

1869~1958

フランス共産党の幹部。哲学教授から政界入りし,統一社会党の幹部となったが,第一次世界大戦後共産党の成立に大きな役割を演じ,また上下両院で議員として活動した。

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367日誕生日大事典 「カシャン」の解説

カシャン

生年月日:1869年9月20日
フランスの共産党指導者
1958年没

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