カズオイシグロ(英語表記)Kazuo Ishiguro

デジタル大辞泉 「カズオイシグロ」の意味・読み・例文・類語

カズオ‐イシグロ〔かずを‐〕(Kazuo Ishiguro)

[1954~ ]英国小説家長崎の生まれ。1960年渡英、後に帰化。「日の名残り」でブッカー賞受賞。2017年、ノーベル文学賞受賞。他に「浮世画家」「充たされざる者」「わたしを離さないで」「忘れられた巨人」など。

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共同通信ニュース用語解説 「カズオイシグロ」の解説

カズオ・イシグロ

1954年長崎市生まれ。5歳で渡英後、英国籍を取得。「遠い山なみの光」で英王立文学協会賞、「日の名残なごり」で英ブッカー賞、2017年にノーベル文学賞を受賞。他の作品に「わたしを離さないで」「クララとお日さま」など。

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現代外国人名録2016 「カズオイシグロ」の解説

カズオ イシグロ
Kazuo Ishiguro

職業・肩書
作家

国籍
英国

生年月日
1954年11月8日

出生地
長崎県長崎市

別名
日本名=石黒 一雄(イシグロ カズオ)

学歴
ケント大学英文学専攻〔1978年〕卒,カンタベリー大学哲学専攻卒,イーストアングリア大学大学院創作科〔1980年〕修士課程修了

勲章褒章
OBE勲章〔1995年〕

受賞
ウィニフレッド・ホルトビー賞(英国王立文学協会)〔1983年〕「A Pale View of Hills(遠い山なみの光)」,ウィットブレッド文学賞〔1986年〕「浮世の画家」,ブッカー賞〔1989年〕「The Remains of The Day(日の名残り)」

経歴
海洋学者の父の英国立海洋研究所招致に伴い、5歳の時渡英。1979年頃から小説執筆を始め、’82年長編「A Pale View of Hills(遠い山なみの光)」で英国文壇にデビュー、同年の新鋭イギリス作家ベスト20に選ばれた。’83年英国籍を取得。’86年2作目「An Artist of The Floating World(浮世の画家)」で英国の文学賞“ウィットブレッド賞”を受賞。ともにヨーロッパ文学界好評を博し、第1作が13ケ国、第2作が12ケ国で翻訳され、ペンギンのペーパーバックにもなっている。’89年「The Remains of The Day(日の名残り)」は英文学界で最高の名誉とされるブッカー賞を受賞し、国際的に高い評価を得る。またこの作品で英国の作家ベスト20に入った。2005年ジェームズ・アイボリー監督の映画「上海伯爵夫人」の脚本を書き下ろした。2009年初の短編集「夜想曲集―音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」を出版。他の著書に「充たされざる者」(1995年)、「わたしたちが孤児だったころ」(2000年)、「わたしを離さないで」(2005年)、「忘れられた巨人」(2015年)など。「日の名残り」「わたしを離さないで」は映画化された。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

知恵蔵mini 「カズオイシグロ」の解説

カズオ・イシグロ

英国の小説家。1954年、長崎県生まれ。日本名は石黒一雄。60年に日本人の両親とともに渡英し、その後、英国籍を取得した。ケント大学を卒業後、イースト・アングリア大学の大学院で創作を学び、小説の執筆を始める。82年、被爆後の荒廃した長崎を舞台にした長編『遠い山なみの光』でデビューし、王立文学協会賞を受賞。89年には、英国貴族に仕える老執事の回想を通して失われゆく伝統をつづった『日の名残り』で英国で最も権威ある文学賞であるブッカー賞を受賞した。2005年発表の『わたしを離さないで』は、臓器提供者となるためにクローン技術で生まれた若者たちの苦悩を描き、映画・ドラマ・舞台化されて日本でも話題を呼んだ。17年、ノーベル文学賞を受賞。その他の代表作に、『浮世の画家』(1986年)、『充たされざる者』(95年)、『わたしたちが孤児だったころ』(2000年)などがある。

(2017-10-11)

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367日誕生日大事典 「カズオイシグロ」の解説

カズオ イシグロ

生年月日:1954年11月8日
イギリスの小説家

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カズオイシグロ」の意味・わかりやすい解説

カズオ・イシグロ

「イシグロ」のページをご覧ください。

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