ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンボン」の意味・わかりやすい解説
カンボン
Cambon, (Pierre-) Joseph
[没]1820.2.15. ブリュッセル近郊サンジョステンノード
フランスの政治家,革命家。フランス革命に際し,最初ジロンド派であったが,国王ルイ 16世の死刑に賛成してジャコバン派に入った。財政安定のための業績が大きい。国民公会議長となったが,ジャコバン派追放 (1794) で失脚。ナポレオン1世の皇帝復帰 (1815) のとき再び世に出たが,その失墜とともに流刑にされた。
カンボン
Cambon, Jules (-Martin)
[没]1935.9.19. ブーベー
フランスの外交官。イギリス駐在大使ピエール・ポールの弟。アルジェリア総督ののち,アメリカ,スペイン,そしてドイツ駐在大使としてモロッコ問題の解決にあたった。第1次世界大戦中,外相秘書官長,ベルサイユ会議の委員会議長をつとめ,戦後ベルサイユ条約の履行監視のための大使会議 (1919~31) を主催した。
カンボン
Cambon, (Pierre-) Paul
[没]1924.5.29. パリ
フランスの外交官。 1882年チュニジア駐在弁理公使を皮切りに,スペイン,トルコ,イギリス駐在大使を歴任。 1904年英仏協商締結に努めた。
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