ガウーラ(読み)がうーら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガウーラ」の意味・わかりやすい解説

ガウーラ
がうーら
[学] Gaura

アカバナ科(APG分類:アカバナ科)の1属名。北アメリカ南部、メキシコに約25種分布する多年草で、なかには一、二年草や木本のものもある。観賞用として日本で花壇庭園に植える種類にハクチョウソウG. lindheimeri Engelm. et A.Grayがあり、ヤマモモソウともよばれる。草丈は0.75~1.25メートル、葉は細長くわずかに鋸歯(きょし)があり、ヤナギのような小枝が細かく分枝する。花期は長く、一斉に開かずに6~10月にかけて小花が次々に開く。花は白または桃色を帯び、鳥が飛ぶ姿に似て、4弁のうち2枚は直立し、他の2枚は翼状に水平に広がり、長い8本の雄しべの花糸が下方に垂れる。繁殖株分けまたは実生(みしょう)により、2年目で開花する。

[神田敬二 2020年8月20日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例