日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガーゴ」の意味・わかりやすい解説
ガーゴ
がーご
Balthasar Gago
(1521ころ―1583)
ポルトガルの宣教師。リスボンに生まれ、1546年イエズス会に入った。1548年インドへ赴き、1552年(天文21)ザビエルによって日本へ派遣され、豊後(ぶんご)(大分県)、博多(はかた)(福岡県)、平戸(ひらど)(長崎県)に布教した。ザビエルにより制定された日本の「ドチリナ・キリシタン」(キリスト教教理問答書)を基礎として教会用語の再検討を図った。彼の用語改革を不朽にした日本語の翻訳はイエズス会日本人修道士ロレンソの協力によるものであり、ザビエルの教義書を改編して『二十五箇条』という題の教理問答書をつくった。1561年インドへ戻り、1583年ゴアにて没した。
[宮崎賢太郎 2018年2月16日]