キャリアアンカー(読み)キャリア アンカー

人材マネジメント用語集 「キャリアアンカー」の解説

キャリアアンカー

キャリアアンカーとは、個人が自らのキャリアを選択する際、最も大切にし、他に譲ることのない価値観欲求のことを指して言う。
・キャリアアンカーは、一度形成されると直ぐに変わりづらく、生涯に渡ってその人が重要な意思決定を行う際に影響を与え続けるとされている。
・心理学者/エドガー・H・シャインが提唱するキャリアアンカーは、5つに分類されており、その分類は以下の通りである。

『キャリアアンカーの5つの分類』
1.『管理能力』 ⇒組織の中で責任のある役割を担うことを望むこと
2.『技術・機能的能力』 ⇒自分の専門性が高まることを望むこと
3.『安全性』 ⇒1つの組織に長く属することを望むこと
4.『創造性』 ⇒新しいことを生み出すことを望むこと
5.『自律独立』 ⇒自分で独立することを望むこと

・個人にとって、自らのキャリアアンカーを見極めることは、職業選択を行う際の欠かすことが出来ない重要な判断の基軸となる。また組織にとっても、従業員のキャリアアンカーを見極めることで、自社の研修体系の構築異動配置を行う際など様々な局面において役立てることが可能となる。

出典 (株)アクティブアンドカンパニー人材マネジメント用語集について 情報

人事労務用語辞典 「キャリアアンカー」の解説

キャリア・アンカー

「キャリア・アンカー」とは、アメリカの組織心理学者エドガー・H・シャイン博士によって提唱されたキャリア理論の概念。個人がキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力などを指します。船の“錨”(アンカー:Anchor)のように、職業人生の舵取りのよりどころとなるキャリア・アンカーは、一度形成されると変化しにくく、生涯にわたってその人の重要な意思決定に影響を与え続けるとされています。
(2011/10/7掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

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