デジタル大辞泉 「ギムネマ酸」の意味・読み・例文・類語 ギムネマ‐さん【ギムネマ酸】 南アジア原産のキョウチクトウ科のつる植物ホウライアオカズラの葉に含まれる物質。味覚器官に作用し、一時的に甘味を感じなくさせる味覚修飾物質の一つとして知られる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
食の医学館 「ギムネマ酸」の解説 ぎむねまさん【ギムネマ酸】 ギムネマ酸は、インドから東南アジアにかけて自生する、ギムネマ・シルベスタという植物の葉から抽出された成分です。 ギムネマという言葉には「糖をこわすもの」という意味があります。20世紀になって科学的に証明されましたが、インドでは2500年も前から、糖尿病に効く治療薬として用いられてきました。 ギムネマ酸には、小腸での糖分の吸収だけを抑える働きがあり、糖分を摂取しないのと同じ効果が得られます。ラットを使った実験で、長期間ギムネマ酸を投与したところ、血糖値、インスリンの上昇を抑制する効能が認められました。 その反面、血糖値が必要以上に下がることはないので、昏睡(こんすい)といった低血糖状態におちいる危険もありません。 しかも、原因はまだ解明されていませんが、ギムネマ・シルベスタの葉をかむと、1~2分で舌が砂糖の甘みをまったく感じなくなります。この作用のため、菓子などを口にしても甘みによる満足感が失せて、食べたいと思わなくなるのです。 こうしたことから、ギムネマ酸の摂取は、肥満防止に効果があるとともに、糖分の摂取制限を続けなくてはならない糖尿病の治療薬としても効果が期待されています。 このほか、腸で吸収されなかった未消化物は、食物繊維に似た働きをするため、便の量をふやして便秘(べんぴ)の解消にも有効。ほかにも、グルカンの合成を抑えて、むし歯の発生を阻止することがわかっています。 ギムネマ・シルベスタは、ギムネマ茶やキャンディー、サプリメントなどとして出回っているので、ギムネマ酸の摂取には、それらを利用するといいでしょう。 出典 小学館食の医学館について 情報
栄養・生化学辞典 「ギムネマ酸」の解説 ギムネマ酸 ガガイモ科の植物[Gymnemasylvestre]の葉に含まれ甘味を阻害する物質.トリテルペン配糖体. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報