ギリシア旋法(読み)ギリシアせんぽう(英語表記)Greek modes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギリシア旋法」の意味・わかりやすい解説

ギリシア旋法
ギリシアせんぽう
Greek modes

古代ギリシアの音楽で用いられた7種類の旋法ギリシア旋法は歌い下る音階として考えられ,ミクソリディア (1点ロ~ロ) ,リディア (1点ハ~ハ) ,フリギア (1点ニ~ニ) ,ドリア (1点ホ~ホ) ,ヒポリディア (1点ヘ~ヘ) ,ヒポフリギア (1点ト~ト) ,ヒポドリア (1点イ~イ) の7種類があった。これらの名称は,中世の音楽理論家ボエチウスを経て,グレゴリオ聖歌の旋法 (→教会旋法 ) の名称にも適用されたが,音域や旋法の組成はまったく異なっている。

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