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音楽理論 おんがくりろん musical theory

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

音楽理論
おんがくりろん
musical theory

広義には音楽に関する一切の知的,理論的認識を意味する日常用語として用いられる。狭義に音楽の専門用語として用いられる場合は,(1) 作曲や演奏などの実践のための方法的根拠を与える基礎的な理論,(2) 音楽学研究の一分野をさし,厳密な学としての理論,すなわち実践の対概念としての理論,の2通りの意味がある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

音楽理論
おんがくりろん
music theory英語
Musiktheorieドイツ語

音楽の理論的裏づけは古今東西、実践(作曲・演奏)や分析に対して対立的あるいは相補的な関係をもちながら、諸民族の音楽文化を支えてきた。音楽の理論的認識は、まず音楽構造とその文化的意味についての概念形成から出発し、その不可視的な状態を実体化すること、すなわち言語、数式、図式に置換することによって確定される。言語は、話しことばであれ文字であれ、日常的な語彙(ごい)が専門用語(音楽用語)として体系化されて、音楽学、音楽教育、音楽評論などの基礎をなす狭義の音楽理論の骨格をつくりあげる。数式に変換されるのは、主として音・和音に備わる比率などの秩序であって、それが協和・不協和、快・不快といった価値判断や感覚にかかわる領域に結び付けられたり、ときには無関係に「理論のための理論」として論じられたりする。図式的な変換は、文字や記号を特定の約束により意味づけた楽譜や、円、表、方位図、身体図などの概念図として整理される。
 音楽理論の細目としては、作曲法の一部をなす調性・旋律・和声法・リズム・対位法についての知識や、教育・演奏にかかわるソルフェージュ・発声法、さらに分析の一端としての音階論・旋法・音組織・旋律型・楽式論などがあげられる。音楽理論の骨格は、すべての社会で口承されて音楽伝統の継承と変容のための基礎を提供すると同時に、古代のギリシアや中国をはじめ、ヨーロッパや日本の中世から現代に至るまで、多くの民族や時代において、それぞれの世界観や文化価値の一部を書伝の形で呈示している。[山口 修]

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