改訂新版 世界大百科事典 「ククリット」の意味・わかりやすい解説 ククリットKukrit Pramot生没年:1911-95 タイの政治家。セーニーの弟。王族。父は警察局長。15歳でイギリスへ私費留学。在英約9年,経済学や政治学を学んだ。第2次世界大戦後政界入りし,タイで最初の政党である進歩党を組織,若手リーダーとして活躍した。1950年には新聞《サヤームラット》を創刊,自ら毎号に健筆をふるい,軍部政治を批判すると共に大衆の啓蒙に貢献した。73年の軍事政権崩壊後,社会行動党を率いて政治活動を再開。75年には首相に就任し,地方交付金制度などのユニークな政策と対中国国交回復で国民の人気を得た。俳優などとしても活躍。小説《王朝四代記》(1952)など著書100余点。現代タイの最高指導者の一人であった。執筆者:赤木 攻 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「ククリット」の意味・わかりやすい解説 ククリット タイの政治家。王族の出身。第2次世界大戦後政界入り,タイで最初の政党〈進歩党〉を組織,新聞人としても軍部政治を批判。軍事政権崩壊(1973年)後,1975年−1976年首相,短命ながらも〈民主化の時代〉を導く。俳優,小説家としても活躍。兄も政治家セーニSeni Pramot 〔1905−1997〕。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by