クラパム(英語表記)Clapham, Sir John Harold

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラパム」の意味・わかりやすい解説

クラパム
Clapham, Sir John Harold

[生]1873.9.13. ランカシャー
[没]1946.3.29. ケンブリッジ
イギリスの経済史家。宝石商の家に生れ,ケンブリッジ大学を卒業後,学究生活に入り生涯大半を大学でおくった。 1908年からケンブリッジ大学にフェロー (特別研究員) として奉職。 28~38年同大学初の経済史教授。 A.マーシャルから強い影響を受けたといわれている。彼は経済史を数量的に把握する方法を主張,思想や感情による歴史叙述を排除しようと努めた。また産業革命の評価に関して,従来の A.トインビー流の悲観的見解に反対し,実質賃金の上昇を統計的に示して明るい面を強調,その楽観的評価の先駆的主張者となった。晩年には企業史に関心を示し,大著『イングランド銀行史』 The Bank of England: A History (2巻,1944) を公刊している。その他著書『近代イギリス経済史』 An Economic History of Modern Britain (3巻,26~38) ,『経済史の研究』 The Study of Economic History,Inaugural Lecture (29) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

367日誕生日大事典 「クラパム」の解説

クラパム

生年月日:1873年9月13日
イギリスの経済史家
1946年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android