ウクライナ南東部、ドニプロペトロウスク州の都市。ロシア語ではクリボイ・ログ。人口66万9000(2001)、62万8181(2018推計)。ドニプロの西南西約150キロメートルにあり、周辺はステップ(短草草原)の丘陵である。世界有数規模のクリビー・リフ鉄山から産出される豊富な鉄鉱石を利用し、鉄鋼業を中心とする重工業都市となっている。市は1775年クリボイ・ログ・ポスト(屯営地)として創設され、1820年代には、武装した村落であった。1880年から鉄鉱石を採掘するようになり、炭田地帯のドンバスとの間に鉄道が設けられると、フランス資本による開発が進み、1907年にはシンジケートが設置された。鉱床はほぼクリビー・リフ市付近にあたり、面積300平方キロメートルに及ぶ。選鉱された鉱石は焼結して高品位のペレットとし、国内および東欧諸国へ輸送される。レーニン記念冶金(やきん)工場、選鉱コンビナート、コークス化学工場、耐火れんが工場などの大企業が集まり、郊外には300万キロワットの発電能力をもつ第二火力発電所が1970年代に完成し、南部工業地帯に電力を供給している。鉱山大学、教育大学、冶金金属研究所などの研究教育機関や15以上の中等専門学校が置かれている。
[渡辺一夫]
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